


●読書の勧めとお勧め本リスト
作文には読書も大変重要です。子ども作文教室の講師によるお薦め本のリストを
ご紹介します。子どもたちだけでなく保護者の方々も参考にしていただければ幸いです。
●子ども作文教室講師の本紹介

☆彡 物語が生まれるとき
この本は貝澤麻耶(かいざわ・まや)と裕也(ゆうや)の姉弟が、ある夢をきっかけとして、地下にある300年前のピリカ王国に案内され、大活躍するというひと夏の冒険ファンタジーです。
私がこの本を書いたのは、世界的にベストセラーになった『ハリーポッター』の存在が大きかったと思います。この本はどんな人でもたちまち虜にして、ワクワクしながら夢中になって読める魅力や面白さがあったようです。私もすぐその魅力に引き込まれ、「自分もこんな本が書けたらいいなあ」と脳裏でボンヤリと考えながら読んでいたような気がします。
そんな折、ある友人と北海道の函館に行く機会があり、たまたま五稜郭タワーを訪れることになりました。そのとき案内係の女性たちが、笑顔でお客さんに接している姿を見ている内に、あるアイデアが突然頭にひらめきました。それは、「このエレベーターが、もし真っ直ぐ地下に何百メートルも急降下すると、一体どういう世界があるのだろうか」ということを思い描いたのです。
こんな奇想天外な発想がこの『ピリカの風』の創作のヒントとなり、これまで何となく心の中にボンヤリと描いていた出来事を、まとまったストーリーにしてみる気持ちになりました。日本にもファンタジー小説は溢れるほどありますが、どうせ書くなら今までにない内容にしたかったので、準備に3年もかかりながらも、あきらめることなく最後まで書き続けることができました。
この本は、実は自分の孫たちに楽しく読んでもらうために書いたものです。そのため、小学生や中学生を対象としたストーリー設定になっていますが、大人が読んでも十分楽しめるように配慮したつもりです。読者のみなさんが、心から楽しんでくださることを願っています。
子ども作文教室代表 窪田守弘(穴水圭)
●各講師からのお薦め本の紹介